さつまいもの表面に黒いかさぶたのようなカタマリがあると、そのお芋は甘い…。

おおとみ
という情報がありますけど、本当なんでしょうか?
糖度計を使って「かさぶたナシのお芋」と「かさぶたアリのお芋」の糖度をはかってみました。
結果発表!黒いかさぶたアリのさつまいもは、本当に甘かった。
- 黒いかさぶたアリ→糖度17%
- 黒いかさぶたナシ→糖度14%
※参考:メロンの糖度が14%くらいです。
うちの畑で同時期に収穫し、同じ場所で保存していた紅はるかという品種で検証した結果です。
1本は かさぶたアリ
1本は かさぶたナシ
糖度をはかった結果、その差は3%ありました。
かさぶたアリのほうが甘かったという結果に。
これだけみて、黒いかさぶたがあるお芋は甘いと思わないほうがいいです。
あの黒いカタマリは蜜ではないから…。
さつまいもの表面に付着した黒いかさぶたのようなカタマリは「ヤラピン」という成分です。
さつまいもの蜜ではありません。
ヤラピンは、さつまいもの皮の近くに存在する乳白色の液体で糖脂質の仲間。
さつまいもを掘ったあと切り口の部分からシミ出て、表面で固まると変色し黒いかさぶたのようになります。
そして、ヤラピン自体は糖脂質の仲間ということですが甘くありません。

おおとみ
焼き芋にしてヤラピンが付着した部分を食べてみたのですが、全然甘くありませんでした…。
じゃあ、なんでヤラピンがシミ出ているさつまいものほうが甘かったの?
実は、このあたりの詳しいことはわかっていません。
ヤラピンがシミ出ているさつまいものほうが、甘い確率が高い…。という程度に思っておいたほうがいいです。
ただ、ヤラピンは腸の働きをよくする成分と言われているので、便秘を解消したい方はヤラピンがシミ出たさつまいもを選ぶと良いでしょう。
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