干し芋、買うと高いですよね。
高いだけならまだしも、パサパサしていてマズい干し芋なんてのもあります。
それなら、いっそのこと自分で作ろうかな?でも、作り方がわからないや…。と思われる方も多いでしょう。
そこで今回は、炊飯器を使って出来る!甘くてしっとりした干し芋の作り方を紹介します。
自家製の干し芋を作る際に絶対外せない3つのポイント!
- 炊飯器で1時間以上じっくり蒸かす
- 蒸かす際、さつまいもを水につけない
- 5日間を目安に天日干しする
さつまいもは、じっくり時間をかけて蒸かすと濃厚な甘みが出ます。
デンプンを麦芽糖に変える酵素が働く温度が、蒸かすときの60~75℃だからです。
蒸かすと、どれだけ甘くなるのか?
生の状態の糖度と蒸した状態の糖度を比較したのがこちらです。
- 生の状態➜糖度14.3%
- 蒸した状態➜糖度39.6%
時間をかけて蒸せば、さつまいもの中心部まで甘くなり、食感もしっとりします。
注意しておきたいのが、蒸かす際にさつまいもを水につけてしまうこと。
水につけてしまうと、煮立ったとき栄養成分が流れ出てしまいます。
また、水につかった部分だけ高い温度で加熱されるため、甘みにバラツキが出てしまいます。
5日間を目安に天日干しするのは、日光に当てたほうが室内干しより断然甘くなるからです。
自宅で干し芋を作る際、必要な11アイテム
- さつまいも
- 炊飯器
- ボール
- 野菜干しネット
- 調理用手袋
- ガーデン用手袋
- 包丁
- フォーク
- つまようじ
- まな板
- 小さい器
これだけあれば、自家製の干し芋ができます。では、作り方についてお伝えしていきましょう。
炊飯器を使った甘い干し芋の作り方!動画+16枚の写真で紹介
まずは、さつまいもを水洗いします。
今回使ったさつまいもは、シルクスイートです。干し芋に適した品種は、シルクスイートの他に「紅はるか」があります。
しっとりした食感で甘みも強いため、干し芋にピッタリです。
炊飯器の釜に500ccの水を入れます。
水を入れた炊飯器の釜の中に、小さめの器を置きます。
器の上にさつまいもを乗せます。
これは、炊飯器に入れた水にさつまいもが触れないうようにするためです。
炊飯器に釜をセットし、玄米モードで炊きます。
玄米モードだと、ゆっくり時間をかけて蒸せます。(1時間くらい)
もし玄米モードがない炊飯器の場合は、普通に炊くモードでOKです。
蒸し終わったら、つまようじを刺して確認します。
力を入れなくても、スゥ〜っと通るやわらかさならOKです。
もし、少し硬いと感じた場合は炊飯器のフタを閉め、保温状態で5分くらい待ちましょう。
蒸し終えたら、手袋を二重にはめます。
二重にする理由は、さつまいもが熱すぎて手で持てないからです。
私は、ガーデン用手袋の上に調理用手袋をはめています。
さつまいもの両端を包丁で切り落とします。
端の部分は硬いので、干し芋には使用しません。
フォークを使って、蒸したさつまいもの皮をむいていきます。
蒸した直後のさつまいもは、フォークを使えばペロ〜ンとキレイに皮がむけます。
10秒あれば、さつまいも1本の皮がむけるほどです。
包丁を使って、さつまいもを5mmほどの厚さにスライスしていきます。
厚すぎると乾きませんし、薄過ぎると食感がいまいちなので5mmくらいがベストです。
包丁にさつまいもが引っ付いてはがしにくい場合は、フォークを使うとスムーズにはがれます。
もし、さつまいもが柔らかすぎて崩れてしまいそうなら、扇風機で10分くらい乾燥させてください。
野菜干しネットにスライスしたさつまいもを入れ、天日干しをしていきます。
干す期間は5日間が目安です。昼夜干し続けます。
まず片面を2日半干します。触れてみて乾いているようなら、ひっくり返して裏面をさらに2日半ほど干していきます。
天気予報をよく見て、雨が降りそうな日は軒先または家の中に入れるようにしましょう。
家の中に入れた場合は、部屋を閉め切らず窓を少し開け、扇風機で風をあてるようにしてください。
閉め切った部屋で干すと、湿気が逃げずカビが発生する可能性が出てきますので。
両面が乾いたら取り込みましょう。
取り込みの目安は、表面は乾いているけど中はしっとりしているタイミングがベストです。
乾かし過ぎると甘みが減っていくので、取り込みのタイミングには注意してください。
干し芋の完成です。
仕上げたての味を堪能してください。
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